おおさか元気文楽の翌日、奈良県大神神社を訪れた。そこは、妹背山婦女庭訓四段目(お三輪の話)の舞台。なんの準備もせず、いきあたりばったりででかけた。200702大和・三輪散策記
その旅の最後に、三輪そうめん処「森正」さんでにゅうめんをいただいて、のんびり、そこにおいてあった本を読んでいて、梅川忠兵衛が大阪から逃走した後、三輪の地で何日か過ごし、忠兵衛の実家のある新口村に向かったことを知った。
有名な梅川忠兵衛の浄瑠璃のフレーズ
♪大坂を立ち退いても、わたしが姿目に立てば、借駕籠に日を送り、奈良の旅籠屋三輪の茶屋、五日三日夜を明かし、二十日あまりに四十両使ひ果して二歩残る。
先月(2007年1月)、冥土の飛脚みたばっかり(それも2日間で、藤十郎さんの封印切、文楽の冥土の飛脚(玉女・勘十郎ダブルキャスト)をみたばっかり)なのに、全然気がつかなかった・・・聴けてないなぁとがっくり。
さらに、この森正さんは見事な門構えなのだが、その本に、この門がその三輪の茶屋と関係があり、また、二人が過ごした三輪の茶屋跡が、大神神社の一の鳥居あたりにあるという記載があったような記憶があったものの、東京に戻って調べてみてもみつからず。まあいいやとほおっておいた。
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時は過ぎ、昨年10月歌舞伎座で、「恋飛脚大和往来 封印切・新口村」(歌舞伎ではこのタイトル)がかかった。これをみていてはたと気がついた。 前述の浄瑠璃のフレーズをはじめて聞いた(と思う)。あれー、文楽の「冥土の飛脚」にはなかったけ?と思い調べたら、あのフレーズは”新口村の段”(文楽だと「傾城恋飛脚 新口村の段」)にはあるが、文楽の冥土の飛脚につく”道行相合かご”にはないフレーズだったのだ。(実は、新口村は、染五郎さんの忠兵衛、孝太郎さんの梅川、仁左衛門さんの孫右衛門をみているが、爆睡したので記憶がほとんどない。起きたら、まわりが仁左衛門さんの孫右衛門に泣いていて、かなり恥ずかしかった。)
なんだー、知らなくて当然じゃん(反省の色なし、忠兵衛なみ)と思い、いつか三輪の地にいって、このことを確かめたいと思っていた。
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と思ったのもまたすぐ忘れていたが、今年1月の大阪の文楽公演で、「傾城恋飛脚 新口村の段」がかかり、俄然いく気になった。よし、2月は遠征中に空き時間もあるしそのときに!と思ったものの、2月になって大阪にいってみれば、あまりに寒く、気力はなえ、このままのんびりしていようかと思ったが、法善寺での梅川@簔助さんの豆まきで、新口村のあのフレーズにのっての梅川のくどきをみて、これはいくしかないっと、気力をふりしぼって、翌日三輪に向かった。
難波から近鉄にのり桜井へ。乗り換えて三輪(桜井から一駅)にいき、大神神社に再度いって、にゅうめん食べて(これが目的の大半)、そこから旅を再開と思っていたのに、なぜか、前日の梅川のくどきに俄然やる気になってしまい、桜井駅から山の辺の道を歩いて大神神社にむかう。
前日、奈良は雪(東京も大雪でした)。あちこちに雪がのこり、雰囲気抜群、寒さも抜群(泣)。



寒さと爪先ジンジンの山の辺の道散策記はいずれの日にか・・・。
大神神社に無事着いておまいり。今回はしっかり、杉の大玉を確認。


寒さでハイになってしまったので、なぜか「ようこその、お参りでしたっー」と嶋大夫さん風に語りながら参道をゆく。
心をしめるは、あったかい「にゅうめん」。そして、「森正」さんへ着く。

これがやっぱり三輪の茶屋の門?移築したのかな?
ん?ん?無常の定休日のお知らせ・・・
「ようこそのお参りでしたっー」
「知らなんだ、知らなんだ、知らなんだわいなぁー」 嶋大夫風に
結局、門前の近くのお店で、お座敷あがって、天ぷらそばをゆっくりのんびりいただく。爪先ジンジンがとれて、生きた心地、ほっ。でも、この店、確か、にゅうめんが750円、天ぷらそばが650円。おかしくない?
ここまできたらいくしかないと、一の鳥居の近くしか情報がないまま、「三輪の茶屋跡」に向かう。
一の鳥居にたどりつく。

あたりきょろきょろ。手がかりなし。あきらめてバスで駅に戻ろうと、近くのバス停にいくと、そのすぐそばに案内板が。天の助けだ(おおげさ、でも爪先はそう叫んでいた)

案内版のとおりに進む。200メートルくらい歩くと次の案内板が。

案内板が示すのは民家のお庭の先
これが三輪の茶屋跡に建てられた梅川忠兵衛の碑。お庭の椿が綺麗だった。


2人が立ち寄ったとされる三輪の茶屋は竹田屋という屋号の大名も泊まる本陣でとても大きな宿だったそう。昭和50年頃までは当時の建物が残っていたそうですが、今は取り壊され、竹田屋さんの子孫のお宅の敷地内に、前栽の石を使って「梅川忠兵衛の碑」が建てられ、一般にも公開されています。 関連サイト 桜井市観光情報
足かけ1年。やっと三輪の茶屋跡にたどり着きました。
地図などは、別館「真ん中な日々 道行ゆかりの旅、梅川忠兵衛ゆかりの地」へ


