・どんなに長かろうと、私は鎌倉三代記が好きだ。
・だが、まわりの沈没率がヒジョウに高い。もともと見やすい10列目(最近はここらへんが好き♪)なのに、さらに視界全開。
・あのね、高綱の野望がすごいんだよ、三浦之助は傷をおっているんだよ、二人はすごい計略をもっているんだよ、時姫は三浦之助をほんとに愛しているんだよ、なのに・・・・、おらちのポロリもおもしろいけど、ここからがう〜んとおもしろいんだよ、だからおきてっーと揺り起こしたくなる(涙)。
・野望の全てが明かされる高綱物語は咲大夫さんにあっていて、素晴らしかった。おーあたりっ!たたみかけるというのかな、力強さたっぷりで、時代物の面白さに満ちている。もちろん燕三さんの三味線がいいのはいうまでもない。
・千歳さん、声が前にでて、よく聞こえた。語り分けもすんなり聞こえた。ああいう千歳さんが好きだ。
・それ、やっしっしー!の英さんと団七さんの床のノリがいまいちだった。あそこって、こっちも体動かしたくなるほど楽しいと思っていたのに。ぐるぐるぐるぐるっーなんて、頭うごかしたくなるんだけどなぁ。次回期待します。
・なので、お楽しみのおらち@紋寿さんは、前半のお酒飲むところがよかった。米研ぐところはのれず。チャリもやはり床あってこそなのね。
・時姫@和生さんはやはり姫をさせるとさすがだ。母大事ぶり、姫ぶりがすばらしい。凛とした時姫がとてもお似合い。
・勘十郎さんの三浦之助はかっこよすぎ(はあと)。悲劇が際立つ。でも、前半のイメージはもうちょっと母恋しを思わせて、だまくらかしてほしいかも。ちょっとー、時姫のことどう思ってんのよー、冷たいんじゃないのーといらいらさせてほしい。わかっているんだけどね、だましてほしいの。だまされたいの。だまされにきているの。
・同じように、玉女さんの藤三にももっとだましてほしい。初見のときは、本物の高綱?やっぱり偽者?どっち?と結構はらはらしたのよ。もうちょと百姓らしさがほしいかも。入墨入れられたときの足の動きが一番だましてくれた。あんなに痛がるなら高綱じゃないなと。
・でもまあ、井戸から現れた高綱のかっこよさに惚れ惚れした。富田をけっとばすのがナイスヒット!高綱と三浦之助の二人が動くと、アドレナリンがでまくる。かっこえぇー!勘十郎+玉女は、それぞれの魅力が倍増される気がする。ほんと素晴らしい。
・実は篝火が一番気になっている。やはり篝火は、高綱の野望に加担していたのだろうか。そのために捕まったのだろうか。小四郎の死を無駄にしないために。昨年の夏にみた清之助さんの篝火も余韻を残したが、勘弥さんの篝火も繊細で余韻を残す。戦国の世の女は悲しい。
・ところで、時政の小姓は番付では、前半勘次郎さん、後半玉若さん。小姓の足、玉若さんがもっていた気がするんですが、ちがう?二人で主遣いと足遣いを交代するのかしら。この冬から、この足は玉若さんではないか(背が高くて細いから)と思うものがあり、ちょっとはらはらしたものもあるんですが、昨日の小姓はきりっと動かずしっかりしてました。成長ってすごいなと妙に感心。見当違いかもしれないので、違ってたらごめんなさい。
増補大江山 戻り橋の段
・渡辺綱の鬼退治のお話なのね。あいかわらず予習しない私。
・歌舞伎にもこういう変化ものは多くあるけれど、人間が二役するため、どうしても変化に時間がかかる。が、その分、その差が魅力となる。文楽は、まったく違うかしらを使うので、いかに前半に「鬼」とか「妖しさ」を思わせるかが見せ所なんだろうなぁ。妖しさは清之助さんが十分に表現。でも、ガブはすぐみせないでほしいかも。ああ鬼なんだーと思って終わってしまう。なんか妖しい・・・が一番怖いように思う。
・でも、歌舞伎と違ってすぐ変化して現れてくれるのは、スピーディでいい。立ち回りも激しいし。黒雲の衣装は、2年前の紅葉狩でも着てた?派手で楽しい。ただ、毛振りは、ただまわすんじゃなくて、もうちょっとメリハリつけてほしいかも。鬼の力を表現するものなので。なにかあったらしく、毛振りの終わりで素に戻った顔をみてしまい、これも残念でございました。
・綱の玉也さんがかっこよかった。悪役ばかりじゃありませんね。綱がでかいので、鬼は退治されると信じてみておりました。
入墨の段 口 始大夫 団 吾
奥 千歳大夫 富 助
局使者の段 三輪大夫 喜一朗
米洗いの段 英大夫 団 七
三浦之助母別れの段 切 綱大夫(代演 千歳大夫) 清二郎
高綱物語の段 咲大夫 燕 三
古郡新左衛門 玉 佳
富田六郎 玉志(前半) 幸助(後半)
土肥弥五郎 一 輔
北条時政 亀 次
小姓 勘次郎(前半) 玉若(後半)
妻篝火 勘 弥
女房おらち 紋 寿
安達藤三郎 実は佐々木高綱 玉 女
女房おくる 紋 豊
三浦之助母 玉 英
讃岐の局 清五郎
阿波の局 簑一郎
時姫 和 生
三浦之助 勘十郎
増補大江山 戻り橋の段
若菜 津駒大夫 寛 治
渡辺綱 松香大夫 喜一朗
右源太 津国大夫 龍 爾
左源太 南都大夫 寛太郎(八雲)
清公(八雲)
渡辺綱 玉 也
右源太 勘 市
左源太 玉 佳
若菜 清之助

