ダイワスカーレットは上野だ!女の強さ見せつける…有馬記念
競馬だってオンナの時代よ! 71年以来の牝馬Vを狙うダイワスカーレット 有馬記念・G1(28日、中山・芝2500メートル)で、ファン投票第2位のダイワスカーレット(牝4歳)が、1971年のトウメイ以来となる牝馬Vを目指す。スピードと持久力に優れ、ひたむきに戦う姿は、北京五輪・女子ソフトボールで優勝した日本のエース・上野由岐子投手(26)=ルネサス高崎=とだぶって映る。2着だった昨年以上の走りを見せて「金メダルへ」―。松田国英調教師は、十分な手応えを感じている。
どんな時でも完全燃焼。最後までひたむきに走り続けるダイワスカーレットの姿勢が、周囲の感動を呼んだ。
11月2日の天皇賞・秋。直線が長く、タフな東京2000メートルの舞台で、前半1000メートル58秒7のハイペースを刻んで逃げた。約7か月の休み明け。直線は脚が止まりかけたが、ウオッカから鼻差(2センチ)の2着に踏ん張った。「あの手応えで、写真判定になるとは…。最後にもう一度伸びたのは、大したものだ」名手・安藤勝も、その激走に感嘆の声を上げた。
真っ向勝負で戦い続ける“女性”。ダイワスカーレットの走りと重なるスポーツシーンがある。8月の北京五輪のソフトボールで、2日にわたって413球の熱投を演じ、日本チームを優勝に導いた上野由岐子投手だ。
「ソフトボールは、よく見ていたよ」管理する松田国調教師にとっても、気になる女性だったようだ。「周囲の期待が乗り移っていたよね。プレッシャーが、いい方に左右していた。苦しい顔ではなく、冷や汗もない。投げるのが当然という感じで、すがすがしかったよね」
ファン投票は第2位。1位のウオッカが回避したため、実質的にはトップでの出走だ。1971年のトウメイ以来となる、牝馬による有馬記念制覇へ。注目度の高さは、オリンピックにも負けない。「スカーレットは、完歩が大きくて、スーッと伸びる。まるでスロービデオを見ているようで、本当にすごい」世界一の速球で強敵をねじ伏せた上野投手同様、牡馬を封じ込む自信は十分にある。
天皇賞の後は、放牧でリフレッシュ。11月28日に滋賀・栗東トレーニングセンターに帰厩して、追い切りを重ねてきた。17日には、主戦の安藤が騎乗して1週前追い切りを消化。「いいリズムで走っていた。1週前としては十分」と好感触を口にした。
敗北を乗り越えて頂点へ。「ソフトボールも、準決勝では負けたんだよね」と松田師は詳しい。準決勝において、日本は延長戦で米国に敗れた。しかし、翌日の決勝は、執念でV。見事に雪辱を果たしている。「放牧から戻るたびに、走りに余裕が出ている。イメージを超えて成長しているよ」。もう、2着はいらない。今度こそ、栄光の「金」をつかんでみせる。
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